第29回社会福祉士 国家試験 相談援助の理論と方法

108問目

相談援助のための面接に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。

①閉ざされた質問は,クライエントが自分の考えや気持ちを表現できるように促すために用いる。

開かれた質問

②要約とは,クライエントの言葉をそのまま繰り返し,対話を促すことである。

反映技法

③感情の反映とは,クライエントの感情や態度に関係なく,ワーカー自身の感情を伝えることである。

共感が必要

④沈黙場面では,クライエントの混乱が沈黙の第一の理由と捉え,ワーカーが指示的に関わる。

第一の理由とは限らない

⑤非言語的な表現の観察においては,クライエントのアンビバレントな感情を理解する。

正解

 

109問目

ケースマネジメントに関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

①複数の組織から類似の機能を持つサービスが用意されるなど,手厚いサービスが提供される。

特に必要ない

②身体的,心理的,社会環境的な側面から各専門職が独自にサービスを提供する。

連携して

③専門職がクライエントの意向にかかわらず自立生活のプランを立てる。

意向が重要

④地域の資源を活用・調整して,住み慣れた地域でできる限り長く暮らし続けられるようにすることである。

正解

⑤サービス利用者の満足感,快適性よりも,援助者の実行しやすい援助を提供する。

満足感、快適性が重要

 

110問

地域包括支援センターのD社会福祉士は,民生委員からEさん(75歳,女性)のことで相談を受けた。Eさんは,何とか自立して一人暮らしをしていたが,ここ数日,Eさんの姿が見えないと隣人が民生委員に知らせに来た。そこで,D社会福祉士は民生委員と共にEさん宅を訪れると,Eさんに会うことができた。
次のうち,D社会福祉士がこの場面で最初に行うこととして,最も適切なものを1つ選びなさい。

①アセスメント

インテーク後

②プランニング

アセスメント後

③スクリーニング

正解

④モニタリング

経過観察

コンサルテーション

専門家に相談

 

111問目

事例を読んで,地域包括支援センターのF社会福祉士の対応に関する次の記述のうち,適切なものを2つ選びなさい。

〔事例〕地域包括支援センターに勤務するF社会福祉士は,G民生委員よりHさん(85歳,男性)について相談を受けた。Hさんは妻(78歳)と二人で暮らしている。Hさんは近所付き合いもせず,G民生委員が訪ねても,自分たちで何とかやっているから大丈夫だという。しかし,先日,妻が脳?塞で入院したので改めて様子を見に行くと,Hさんは疲れ切った様子だったので,福祉サービスの利用を勧めたが拒否されたとのことであった。

 

①Hさんに電話をして,地域包括支援センターに相談に来るよう勧める。

②Hさんに援助を求める意思がないので,住民や専門職には協力を求めない。

③市の担当課と連絡を取って,情報を共有する。

正解

Hさんが援助を求めるまで,見守りながら待つ。

⑤Hさん宅を訪問し状況を把握する。

正解