第29回社会福祉士 国家試験 相談援助の理論と方法
113問目
社会資源の開発に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
①ケースアドボカシーとは,クライエントと同じ状況に置かれている人たちの権利を守るために,新しい資源を開発しようとすることである。
コーズアドボカシーの説明
②小地域開発とは,社会福祉の制度やサービスの創設・改善・維持を目指す活動である。
社会計画の説明
③ソーシャルアクションとは,地域の問題について,専門家を入れずに住民がグループでの取組を通して問題解決を図れるようにするものである。
専門家も入る
④コーズアドボカシーとは,一人のクライエントの利益と安定した生活をまもるための働きである。
ケースアドボカシー
⑤社会計画とは,公的な機関や専門職が地域の問題について情報を収集・分析し,合理的な取り組み方を決めて実施することである。
正解
114問目
ネットワーキングに関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
①静態的な概念である。
動体的
②既存の所属や地域の制約の中で展開する。
規制にとらわれない
③特定の強力なリーダーに導かれる。
メンバー間の話し合いで合意形成
④日常的な結び付きを無意図的に繰り返し使用する。
意図的
⑤目標と価値を共有する。
正解
115問目
事例を読んで,ソーシャルサポートネットワークを活用したJ支援員(社会福祉士)の支援として,適切なものを2つ選びなさい。
〔事例〕R市の高齢福祉課はNPO法人に委託して,団地内で「コミュニティカフェ」を開始した。委託を受けたNPO法人に所属するJ支援員は,地域包括支援センターや社会福祉協議会の協力を得て,地域住民ボランティアと共に,月に2回,団地内の集会所において主に高齢者を対象としてカフェを開催している。しかし,団地内では一人暮らし高齢者が増えており,カフェに参加していない人も多い。
①身体機能に不安を感じる参加者に,地域包括支援センターの利用を勧める。
正解
②カフェのプログラムは,専門職が行うものを優先する。
③参加者の仲間関係によってグループ分けをする。
④団地自治会に見守り活動を提案する。
正解
⑤カフェの運営会議では社会福祉協議会の要望を優先する。
116問目
グループワークに関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
①波長合わせとは,メンバー間の親しい対面や接触を通して,お互いに刺激し,影響し合うことである。
作業期の説明
②グループの発達過程とは,グループの誕生から終結に至る,力動的関係の過程を示すものである。
正解
③グループの凝集性とは,メンバーがどのような思いや感情を持ってグループの場面にやってくるのかを,援助者があらかじめ理解しておくことである。
準備期の説明
④メンバー間の相互作用とは,メンバーがグループの構成員として認められるため,グループが持つルールのことである。
グループ規範の説明
⑤プログラム活動とは,メンバーと機関・施設側との間で目標達成に向けての取組について合意を形成し,双方の責任を明確にすることである。
契約の説明